クリーニング店の水洗いって知っていますか？
この間、クリーニング店にスーツを持って行ったら「水洗いはどうしますか？」って言われたんです。
いやいや水洗い出来ないから、お店に頼んでるんでしょ？と心の中で思いながら「季節変わりには水洗いがオススメですよ」という店員さんの言葉に「お願いします」と、よく分からず答えてしまった無知な私（泣）
お店の洗濯はドライクリーニングって言葉をよく聞きますが、どうもそれだけじゃないみたい。
そこで、ドライクリーニングと水洗いはどう違うのか、そしてクリーニング店での水洗いは本当に必要なのかを調べてみたので参考にしてもらえたら嬉しいです。
クリーニング店の水洗いについて知ろう！
お店で行う洗濯方法は大きく分けて4種類あります。
私が、お店ですすめられたのはウェットクリーニングでした。
これは、家庭では洗えないようなデリケートな衣類が対象となります。
その名の通り、ウェットで（濡らして）洗う方法なんです。
濡らして洗うと言えば、いつもの家庭での洗濯もそうですよね。
といっても、家庭で行う水洗いとは大違い。
なんと水洗い不可のデリケートな衣類も、プロの技で水を使って洗えちゃうんですよ。
でも、そんな衣類はドライクリーニングすればいいのでは？
そうなんですけど、それだけじゃダメなんです。
なぜなら、ドライクリーニングしても落ちない汚れがあるからなんですよ。
ここでは、水洗いの必要性についてお話ししますね。
水洗いしないと落ちない汚れって何？
実はドライクリーニングでは水溶性の汚れは完全に落とせないんです。
「クリーニングで汚れが落ちないなんて！」ってビックリした方もいるのでは？
私も、完全にキレイになっているものだと思っていたんでガッカリしました。
ドライクリーニングは水を使わず油が原料の溶剤を使って洗います。
そうすることによって、デリケートな衣類でも型くずれや縮み、色落ちなどの心配がなく洗うことが出来るんですって。
しかし、油を使うことによるデメリットがあるんです。
それが、水溶性の汚れが落ちないってこと。
水と油は混ざらないって言いますよね。
洗濯とは汚れを溶かして洗い流すわけですから、溶けないことにはどうにもならないんです。
ということで、それぞれ得意な汚れが違ってきます。
下記にまとめてみました。
水溶性の汚れの中でも、コーヒーやお酒などは汚れを付けたのを気付いて洗わなきゃって思うのではないでしょうか。
それに比べると汗汚れは、よほど汗をかいた日でないと汚しちゃったって感覚はないのでは？
しかし、多かれ少なかれ汗はかくし、襟もとや脇などに汗汚れは沈着していきます。
水溶性の汚れの中でも、汗汚れ対策は重要ですよ。
汗汚れは家の洗濯（水洗い）で落とすことが出来ますが、家で洗えない衣類はプロに水洗いをしてもらう必要があるんです。
汗汚れを落とすためのクリーニング
汗汚れを落とすためにはウェットクリーニングが最適です。
また、完全な水洗いではありませんがドライクリーニングに汗抜き加工を追加する方法もあります。
洗い方が全く違うので、効果や価格も違ってきます。
それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
ウェットクリーニング
ウェットクリーニングは、水洗い出来ない衣類に対して水を使って行う洗濯法です。
ある程度、処理が画一的になってきているドライクリーニングと違い、素材や汚れに応じて個別に対応するんですって。
メリットとデメリットはこちら。
- 水洗い不可の衣類でも洗える。
- 水溶性の汚れに対する洗浄効果が高い。
- 職人さんの高度な技術が必要なため、店によって仕上がりに差がある。
- 料金が高い傾向がある。
- 仕上がりにに時間がかかる。
ウェットクリーニングは高い技術が必要で手間もかかるため、お店によって仕上がりに差があるのが難点です。
水洗いはシワが出来やすく、洗濯後のプレス作業も大変みたい。
時間もお金もかかっちゃうのは仕方のないことですね。
また、本来水洗い不可の衣類なので頻繁にクリーニングすると傷みの原因にもなります。
ドライクリーニング＋汗抜き加工
ドライクリーニングを行うときに汗抜き用の洗剤を加える方法です。
手間はそんなにかからず簡単に出来るそうですよ。
メリットとデメリットはこちら。
- 型崩れや色落ち、縮みの心配がない。
- 値段がそんなに高くない。
- ウェットクリーニングよりは汗抜き効果が低い。
ウェットクリーニングと違って高等な技術が必要ということはないので、料金はそんなにかかりません。
ただ、本来の水洗いではないので洗浄力は低めなんです。
クリーニング店で水洗いした方がいい衣類は？
家庭での水洗い不可で、出番が多い衣類や保管期間が長い衣類はクリーニング店で定期的に水洗いするといいでしょう。
しかし、基本的に水で洗うことは衣類に負担をかけてしまいます。
汗汚れなど水溶性の汚れを落とすことも重要ですが、極端に汗をかく場面が多い、またお酒などをこぼして汚したなどでなければ、1シーズンに1回程度が適当でしょう。
下記の衣類は特に水洗いがオススメです。
仕事で毎日着るスーツやネクタイ
仕事で毎日着るスーツは、春先の暖かくなってきた頃に春夏物に、秋めいてきた頃に秋冬物に着替えるのではないでしょうか？
保管する前のクリーニングに水洗いを追加しておいたら安心です。
汗が付いたままの保管だと、次に使うときにカビや虫食い、黄ばみなどに気付いてビックリすることもあるんです。
また、よく汗をかく夏場は1か月に1回程度、ドライクリーニング＋汗抜き加工するのもおススメですよ。
後は、旦那さんのネクタイもクリーニングしてますか？
ネクタイは色や柄があるため汚れが目立ちにくいですが、結構汚れているんですって。
首元に付けているため首や顔の汗が付いたり、コーヒーやお酒を飛ばしてしまったりと汚れる機会は多くあります。
汚れが目立っていなくてもスーツをクリーニングに出すタイミングで一緒に出すといいですよ。
冬場に大活躍のダウン
ジャケットやコート、ベストなどダウン素材の衣類は色々ありますよね。
このダウン素材こそ水洗いです。
なぜなら、ダウンは水鳥の羽だからです。
もともと水辺に住んでいる水鳥の羽は水に強く、水洗いで傷むリスクは少ないんですって。
逆にドライクリーニングすると羽の油が減って、保温性が失われる可能性があるんです。
そのためダウンを洗うのは水洗いがオススメ。
しかし、水洗いすることで質感が変わってしまう場合もあります。
ダウンのクリーニングは取扱い実績の豊富なお店が安心ですよ。
オシャレ着や喪服・礼服
ウールやカシミヤ、シルク素材の衣類も保管前に水洗いしておくと安心です。
実は、ウールやシルクなど天然素材のものは虫たちの大好物なんですよ。
汚れが落ちていないままの保管だと穴を開けられちゃうかも。
私も1枚しか持っていないカシミヤのマフラー、穴開けられちゃいました（涙）
また、喪服や礼服は一度だけの使用でも保管前にドライクリーニングとともに水洗いしておくのがオススメ。
次に使うのがいつになるか分かりませんからね。
水洗いクリーニングが得意な宅配のお店を紹介！
暖かくなってきたし、冬物の衣類を水洗いクリーニングして片付けようかな！
でも、ちょっと待ってください。
ドライクリーニングに汗抜き加工を追加する方法は多くの店で行っていますが、ウェットクリーニングが出来る店は限られるんです。
そして、お店によって仕上がりに違いがあるというのは先程お話しした通りです。
そこで、水溶性汚れ落としが抜群のウェットクリーニングが自慢のお店を紹介しますね。
日本全国どこからでも注文できる宅配クリーニングのお店です。
手頃な価格で高品質！ネクシー
ネクシーでは手頃な価格で高い品質の水洗いができます。
ダブルウォッシュというのを追加すると、ドライクリーニングの後に水洗いをして衣類に付いた汚れがすべて落とせます。
水洗いできない衣類でもネクシー独自の洗浄水と洗剤で優しく洗い、最後に人の形の仕上げ機で着心地抜群に仕上げるんですって。
水洗いは1着につき追加料金1300円～ですよ。
完全個別のオーダーメイド洗濯！キレイナ
キレイナでは1着ずつ洗う「完全個別洗い」を採用しています。
その理由は同じ洋服でも、そのときの状況によってベストな洗い方や洗剤が違うからなんですって。
そして、すべての衣類をウェットクリーニングで洗っている「ウェットクリーニング専門店」なんです。
キレイナのスタッフは、もともとウェディングドレスや舞台衣装のクリーニングを行っていたそうで、難しい衣類の扱いもお手のものなんですね。
ダウンもモンクレールやカナダグースなど高級ダウンの受注も豊富で安心です。
お値段はちょっと高めですが、大事な衣類ならお願いしてもいいかも。
セーター2750円
ジャケット4400円
コート7700円
ダウン8800円～1100円
サービスも値段も最高級！ワードローブトリートメント
ワードローブトリートメントは、オーダーメイドでクリーニングを行っている最高級クリーニング店です。
洗浄から乾燥、プレスまで他店にはない最高の技術があるんですって。
そのため、他店では落としきれなかった汚れ落としや出来なかった修復も対応可能だそうです。
最高級のサービスなので、お値段は業界一高め。
スーツ（上下）9240円～
ダウンジャケット9130円～
コート7810円～
高くてもこの1着の水洗いにはこだわりたい！というときにはオススメですよ。
まとめ
クリーニング店には「ウェットクリーニング」という水で洗うメニューがあり、水洗いがダメな衣類もプロの技術で洗うことができます。
水洗いの特性を知って上手に使いましょう。
- ドライクリーニングだけでは水溶性の汚れが完全に落ちないので、水洗い不可の衣類でも水で洗う必要がある。
- クリーニング店では水洗いが出来ない衣類でも、極力ダメージを抑えながら水で洗濯してくれる。
- デリケートな衣類を水で洗う「ウェットクリーニング」は出来るお店が限られるうえに、店によって仕上がりに差があるのが現状。
- 水洗いは頻繁にすると傷むリスクもあるので、1シーズンに1回程度の長期保管前がオススメ。
お店の水洗いメニューで、お気に入りの洋服たちの保管も安心ですよ。
