久しぶりにクローゼットから取り出した服にカビが生えていた、という経験はありませんか?
コートやドレスなど特定の時期にしか着ない服は、異常に気が付きにくいですよね。
私も母からのおさがりの振袖にカビが生えていて、親子そろって大騒ぎした経験があります。
結局その振袖は、クリーニング店にお願いしてキレイにしてもらうことができましたよ!
カビの状態にもよりますが、カビが生えた衣類はプロにお任せするのが一番。
でも、何も考えずにそのまま持ち込んで良いものか……ちょっと悩んじゃいますよね。
そこで今回は、カビの生えた服をクリーニング店に持ち込む際に気を付けたいことをまとめてみました!
クリーニングへ出すべき理由
本題に入る前に、カビについて簡単にお話しします。
これくらいのカビだったら、自分で対処できないかな?
皆さんの中には、「お金を払ってまでクリーニングに出すほどのことかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、衣類にカビが生えた場合、取れる選択肢は「捨てる」か「クリーニングに出す」かの二択しかありません。
カビの生えた服を放置するデメリットはこんな感じです。
- 見た目が悪くなる
- カビ臭くなる
- 体調に影響を与える可能性がある
- 他の衣類や物に付着したり、空気中に散布することで増殖する
カビは増殖する過程で様々な物質を生み出しますが、その中には身体に害を与えるものも多くあります。
衣類に付着しているだけで深刻な症状が出るということは滅多にありませんが、吸い込むことでアレルギー反応が出たり、食べ物に付着して口に入ってしまい悪影響がある可能性は否定できません。
特に赤ちゃんやアレルギー体質の方は注意が必要ですね。
私も愛犬のためにも気を付けたいところです。
しかし、目に見えるほどに成長してしまったカビを完全に除去するのは容易なことではありません。
カビは「菌糸」という根っこを衣類の繊維の奥深くに張って増殖します。
そのため、表面上は奇麗になったように見えても、見えない菌糸が残っていてすぐに再発してしまいます。
私もタオルなどで「見た目は何ともないのになんかカビ臭い」という経験がありますが、あれは見えていないだけでどこか奥深くに菌糸があるからなんですね。
そういう訳で、カビが生えた衣類は本来ならば早急に捨ててしまうべきなのです。
ですが、お気に入りの服をそう簡単にポンポン捨てられませんよね。
そこでおすすめするのがクリーニングです。
クリーニング店なら、家庭ではできないような様々な洗濯技術を使ってカビを除去してくれますよ!
クリーニングに出す際の注意点
では本題に移りましょう。
カビの生えた服をクリーニングに持っていく際には、気を付けたいポイントがいくつかあります。
勿論、その辺りに配慮できなかったからと言って怒られるようなことはありません。
ですが、仕上がりが思っていたのと違ったりすると、お店とトラブルになってしまうケースもあります。
カビの除去はクリーニング店にとっても少し難しい内容なので、利用する側の私たちも十分に配慮したいところ。
この項目を読めば、普段クリーニングを使わない方でも、スムーズに利用できるようになりますよ!
カビの生えた衣類を持ち込んで良いか確認する
まず注意すべきなのはお店選びです。
カビへの対応自体は大抵のクリーニング店が引き受けてくださいます。
ですが、カビ除去は特殊な技術が必要なため、お店によって得意不得意が出てきます。
そのため、衣類の状態が酷い場合は断られたり、十分な仕上がりにならなかったりすることもあるのです。
カビの生えた衣類をクリーニング店の持ち込む際は、あらかじめホームページや電話で確認しましょう。
- ホームページに記載がある場合・・・オプションサービス欄や「よくあるご質問」を確認
- ホームページに記載がない場合・・・カビの程度によっては対応してもらえるので、お店に電話する
私が振袖を持ち込んだときは、カビの生えた着物という特殊な服であったことから、普段の贔屓とは別のお店にお願いしましたよ!
確認する際は、同時に金額も確認すると良いでしょう。
カビ取りはオプション料金がかかるお店もあります。
酷い黒カビの場合は、漂白や染め直しなどの工程も必要になるので、より高くつくこともあるそうです。
想定される仕上がりや金額と比較して、新しいものを買い直すよりクリーニングに出すべきかどうか考えたいところですね。
ちなみに、せっかくクリーニングに出すのであれば「防カビ加工」というオプションを付けることをお勧めします!
カビには触らずにそのまま持ち込む
カビはほかの衣類に移るって話だったけど
少しでもカビを落として行った方がいいかな?
クリーニング店に持ち込む前に、カビを少しでも落とそうと洗ってみたり、はたいてみたりするのはNGです。
ネットを調べると、「自分でできるカビの落とし方」というような情報が出てきますが、これらはすべて応急処置だと考えてください。
すぐにクリーニング店に持っていけない場合には有効ですが、長期的な効果はありません。
むしろ素人が下手に触ると、カビが広がってしまったり、辺りに舞ったカビを吸い込んでしまったりします。
カビの生えた衣類は、無闇に触らずに早めにクリーニングに出しましょう。
他の衣類も一緒にクリーニングに出す場合は、カビの生えたものだけ分けてビニール袋に入れて持っていくとGOODです!
カビの発生時期や服の状態を正確に伝える
これはカビだけでなく他の汚れにも言えることですが、衣類に気になる箇所がある場合は正確に店員さんに伝えましょう。
店員さんは衣類の細かい部分まで確認してくれますが、それも完ぺきではありません。
汚れに気付かず、見逃してしまう場合もあります。
- カビの生えている場所
- カビの発生時期
カビの生えた衣類を持ち込む場合、この二つは必ずしっかりと伝えましょう。
何日かかるかを確認
持ち込む前には意外と失念しがちなことですが、仕上がりにかかる期間も重要です。
何も考えずにクリーニングに出したら、思ったより日数がかかって困ったことはありませんか?
私は学生時代、制服でよくやらかしていました(笑)
カビの処理には普通のクリーニングサービスよりも工程数が増えるため、一般的に通常よりも2~3日ほど日数がかかります。
カビへの対処は早ければ早いほど良いですが、「クリーニングに出したから着る服がない!」なんてことがないように気を付けましょう。
お家でできるカビ対策
当然ですが、カビなんて生えないに越したことはありません。
そこで最後に、自分でできるカビ対策を簡単にまとめておきます。
何故この3つがカビ対策になるのかと言うと、「湿度」「カビの栄養源」「温度」の3つがカビの発生条件だからです。
そのため、この3つが揃わないように配慮することでカビの繁殖を防ぐことができます。
- 除湿剤・防虫剤を使う
- 湿った服をクローゼットにしまわない
- 汗をかいた服は陰干しする
- クローゼット内の埃を掃除する
- クローゼットに衣類を詰めすぎない
- クローゼットを定期的に換気する
私は除湿剤を使い、またクローゼットの扉を常に開けっ放しにすることでカビの発生が格段に減りました!
少しの意識で改善できるので、試してみてください。
まとめ
- カビを放置することはデメリットが多い
- カビの生えた服は自力で対処せず、クリーニングに持っていくべし
- カビの生えた服に対応できるかどうか、あらかじめクリーニング店に確認する
- カビの発生時期や気になっている個所は正確に店員に伝える
- 仕上がり時期や料金を確認する
- 日ごろからカビ対策をしておく
「カビの生えた衣類は嫌がられるのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、クリーニング店はそういった服の持ち込みには慣れているので、安心してください。
この記事でご紹介した注意点に気を付けつつ、ぜひお店に足を運んでみてくださいね!