美味しいお寿司に夢中になっていたら、うっかりスーツに醤油がついちゃった!
張り切って着たお気に入りの服に、ファンデーションがついてしまった!
そんな経験、あなたはありませんか?
私もつい先日、友人の結婚式に出席した際に、パーティードレスにぽとりと刺身醤油を落としてしまいました。
慌てておしぼりで拭いたものの、うっすら残ってしまった茶色いシミ。
うわ〜!お気に入りの服なのに…。
これって、洗濯してからクリーニングに出したほうがいいのかなぁ?
うっかり汚してしまった洋服って、クリーニングに出す前に洗濯が必要なのか悩みますよね。
実は、クリーニングに出す前に洗濯は不要、というより自宅で洗濯できないものが多いのです。
この記事では、クリーニングと洗濯の違いや、うっかりできてしまったシミの応急処置方法などを紹介しています。
シミができた時に絶対やってはいけない対処法も載せているので、最後まで読んでみてくださいね。
クリーニングに出す前に自宅で洗濯が不要の理由とは?
クリーニングも自宅での洗濯も「衣類を洗う」という意味では同じように感じますよね。
しかし、洗う方法や使っている洗剤、取り扱える衣類の種類などに違いがあります。
クリーニングと自宅での洗濯は何が違うの?
クリーニングと自宅での洗濯の大きな違いは、水を使用しているか、使用していないかということにあります。
自宅で洗濯をする場合、洗濯機を使用しても、手洗いであっても水を使いますよね。
それに対し、クリーニング店では、水を使用しないドライクリーニングという方法が基本です。
油を原料とした特別な溶剤を使って衣類を洗います。
これにより、色落ちや形崩れ、縮みなどのダメージを抑えることができるのです。
原料が油なので、油汚れに効果バツグン!
皮脂汚れやファンデーション、ボールペンのインク染みなど、水では落としにくい油性の汚れをきれいにしてもらえますよ。
クリーニング店によっては、以下のように水を使用するコースもありますよ。
- ランドリー
クリーニング店専用の洗濯機を使用して、お湯と弱アルカリ性の洗剤で洗う方法。
汚れをしっかりと落とすことができます。
- ウエットクリーニング
水と洗剤を使用して洗う方法。
衣類の形崩れなどをなるべく少なくしながら、水で落ちる汚れを落とすことができます。
「ドライクリーニング」と洗濯機の「ドライコース」は違う
最近の洗濯機には「ドライコース」の機能がついているものが多いですよね。
ドライクリーニングと名称が似ているので、同じように水を使わない洗濯方法だと考えがちですが、水を使用して洗う方法になります。
洗濯機の「ドライコース」は、洗濯槽をできるだけ動かさずに弱めの水流で洗います。
もちろん脱水もやさしめ。
そうすることで、生地へのダメージをなるべく減らし、デリケートな衣類も洗うことができます。
「ドライ」と付いていても、水を使用しているため、水洗いができない衣類や、水に弱い素材は、ダメージの原因になってしまいます。
クリーニングと自宅での洗濯の大きな違いは、水を使っているか、使っていないかってことなのね。
クリーニングする必要がある衣服の判断ポイント
クリーニングと自宅での洗濯の違いが分かると、どの服をクリーニングに出したら良いのか、という判断もしやすくなりますよ。
大まかな判断ポイントは3つあります!
私も知ってから、「この服はクリーニングに持っていく?自宅で洗濯しても大丈夫なのかな?」という迷いがなくなりました。
水洗いできない衣類
まず1番にチェックして欲しいのが洋服に付いている洗濯表示。
洗濯表示とは、消費者庁の指示で分類されており、その洋服の素材に適したお手入れ方法が記されています。
その中で確認する必要があるマークがこちら!
このマークは水洗い不可という意味を表しています。
前述したとおり、自宅では、水を使っての洗濯しかできないので、このマークがついている洋服は、必ずドライクリーニングに出しましょう。
洗濯表示なんて全く見ずに、水洗い不可の洋服を自宅で洗濯した過去の私。
その洋服は形崩れしてヨレヨレになってしまったという苦い経験があります。
もちろんその服は泣く泣くさようなら…。
こんなことにならないように、洗濯表示は必見です!
高価な洋服やブランド品
高価な衣類やブランド品はクリーニングに出すのがベストです。
おおよその判断基準は購入価格が1万円以上かどうか。
高価な洋服は、カシミアやシルクなど、デリケートな素材が使われていることが多いためです。
丁寧にケアすることで、長く使用することができます。
また、コートやジャケットなどのアウターもクリーニングに出すのがおすすめ!
自宅での洗濯だと、手洗いをする必要がある上に、形崩れする可能性が高まってしまうのです。
お気に入りの洋服
上記の理由と似ていますが、気に入っている洋服は自分で洗濯するよりもクリーニングに出してプロにお任せする方が安心!
形崩れしたり、縮んだりと、トラブルが起こってしまった生地を元の状態に戻すのはとても難しいのです。
長く愛用したい洋服は、思い切ってクリーニングに出すのがおすすめです。
上記の判断ポイントを踏まえると、クリーニングに出すべき服は、自宅で洗濯しない方が良いものが多いということになりますね。
クリーニングに出すべき服は自宅で洗濯しない方が良いということはわかったけれど、もしも汚れてしまった時もそのままで大丈夫なのかな?
クリーニングに出す服が汚れたときの対処法
もしも、クリーニングに出す必要がある服に汚れがついてしまったときには、簡単にできる応急処置をしましょう。
汚れは時間が経つほどに落ちにくくなってしまいます。
シミを残さないようにするために、その場でできるだけ汚れを取りましょう。
汚れの種類に応じた正しい方法で、早めに応急処置をしてくださいね。
水溶性のシミ
醤油やコーヒー、血液などは水溶性のシミです。
水に溶ける汚れは、水で対処するのがキホン。
- 乾いたハンカチやティッシュをシミの裏に当てる
- 濡らしたティッシュでシミの表面に軽く水分を含ませる
※汚れを広げてしまわないように、周りから中心に向かうように濡らします。 - 新しいペーパー類で表側からシミを優しく押さえ、裏に当てたハンカチやティッシュに汚れを移す
- 1〜3を何度か繰り返す
- 新しいペーパー類や清潔なハンカチで水分を拭き取る
油性のシミ
ケチャップやドレッシング、バター、口紅などは油性のシミです。
油を含んだ汚れは、水のみでは落としにくいため、ハンドソープや石鹸で対応します。
しかし、洗剤が残ってしまうと変色したり、変質したりする可能性があるので、よく濯ぐ必要があります。
- 固形物などがあれば、取り除く
- 油分を吸収させるために、乾いた紙ナプキンやティッシュで汚れた部分を押さえる
- シミの裏に乾いたハンカチやティッシュを当てる
- 水を含ませたペーパー類にハンドソープや石鹸を少量つけ、シミに馴染ませる
- 水を含ませたペーパー類で表側からシミを軽く押さえ、裏に当てたハンカチやティッシュに汚れを移す
- 新しく水を含ませたペーパー類でハンドソープの部分を押さえながら拭く
- 乾いたペーパー類やきれいなハンカチで水分を取る
衣類の素材や汚れに応じて対処できるといいですね。
これはやめて!2つのNG対処法
洋服が汚れてしまったら、誰しも慌ててしまうもの。
ただし、間違った対処法はシミが残ってしまう原因になってしまいます。
衣類を擦る
しっかりと汚れを取り除こうと、ゴシゴシ擦るのは、やってはいけない対処法のナンバーワン!
シミを広げてしまい、逆効果なのです。
また、擦ることで熱が生じてしまい、色が抜けやすくなってしまったり、繊維を傷めてしまったりと、衣類にダメージを与えてしまう原因につながることもあります。
おしぼりで拭く
よくやってしまいがちなのが、飲食店で出されたおしぼりで処置をすること。
大抵目の前においてあることが多いので、真っ先に手を伸ばしがちですよね。
実は、おしぼりには、塩素系の漂白剤が使用されていることが多いため、漂白成分が残っている可能性があるのです。
そんなおしぼりを使用したら、色落ちしたり、生地が傷んだりと、別の問題に繋がることになってしまいます。
必ずしもおしぼりに漂白成分が残っているというわけではありませんが、デメリットがあるということは頭においておくとよいですよね。
以前、私もデニム生地をおしぼりでゴシゴシ擦るという対処をしたことがあります。
シミは落ちず、シミの周りの色が若干薄くなってしまいました。
そうならないためにも、NG対処法は覚えておきましょう!
クリーニングに出す際に注意したいこと2つ
応急処置をして、ある程度のシミを落とせたとしても、クリーニング店でしっかりと汚れを落としてもらいましょう!
仕上がりを良くするためのポイントを2点ご紹介します。
なるべく早く出す
汚れは時間が経てば経つほど落としにくくなってしまうもの。
使った後は、できるだけ早めに持っていきましょう。
シミ汚れ以外の皮脂汚れや汗染みなども、早めに洗濯することですっきりとキレイに落ちます。
シミの位置と原因を伝える
シミがついてしまった部分は、クリーニングに出す際に店員さんに伝えましょう。
何が付着しているかによって、シミ抜きの方法も変わってくるため、汚れの原因や、その時に行った応急処置の方法も合わせて伝えるようにしましょう。
応急処置を行ったことにより、パッと見では落ちたように見えるシミも、汚れや洗剤等がまだ残っている可能性が高いのです。
プロに依頼してしっかりと汚れを落としてもらいましょう。
まとめ
- クリーニングと自宅での洗濯の違いは水の使用があるかないか
- 「ドライクリーニング」と洗濯機の「ドライコース」は別物
- 水洗いできない衣類、高価な衣類、お気に入りの服はクリーニングへ
- 汚れてしまった服はできるだけ早く応急処置をする
- 応急処置をする際は、押さえながらシミを裏側から移しとる
- クリーニングにはなるべく早く出し、シミの位置や原因を伝える
汚れてしまった服はクリーニングに出す前に洗濯は不要!
というより、自宅で洗濯できないものが多いということがわかりました。
ですが、汚れがついた際に、適切に応急処置をすることが必要ですね。
大切な洋服をいい状態で長く着るためにも、最低限の対処法は頭に入れておきたいですね。