黄砂から洗濯物を守ろう!健康被害を防ぐために出来ることは!?

クリーニングのお悩み

朝の忙しい時に、車のフロントガラスが砂ぼこりで

前、全然見えんやん

って経験ありませんか?
この砂の正体は黄砂
特に、頑張って洗車した次の日だと泣きたくなります。

車も大変ですが、洗濯物はもっと大変。
というのは、黄砂の粒子はかなり小さく洗濯物の場合、繊維の奥まで入り込んでしまうんです。

健康被害も報告されている黄砂
黄砂が付着した衣類を大事な家族に着させる訳にはいきませんよね。
黄砂から洗濯物を守ることは、自分や家族を守ることになります。

この記事では、黄砂から洗濯物を守る方法について書いています。
健康被害を防ぐため、ぜひ参考にしてくださいね。

黄砂についての知識

黄砂って、春頃のなんか嫌なものってしか私は知りませんでした。

そもそも黄砂って何なのか?そしてその影響は?
ここで、おさらいしてみましょう。

黄砂って何なの?

黄砂とは、その名の通りで黄色い砂。
中国のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠から風に乗って日本まで飛んで来るんです。

黄砂の飛来は今に始まったことではないのですが、近年その量と頻度が増えてきているんですって。

そもそも黄砂が飛ぶのは自然現象ですが、中国での森林の減少や土地の劣化により、砂漠が増えて黄砂も増えているのではと言われています。

また、黄砂の粒子はかなり小さくスギ花粉の10分の1位しかありません。
そのため、衣類などの繊維の奥深くまで入り込んでしまう困り者なんです。

黄砂が日本に飛んで来るのは、砂漠の雪が解けて西から東に偏西風が吹く2月~5月
地理的に西日本に被害が多いですが、東京や東北でも黄砂は観測されているんですよ。
この時期の日本は、黄砂に気を付ける生活をする必要があるんです。

黄砂にはどんな害があるの?

肌に触れたり吸い込んだりすることによって、黄砂は色々な症状を引き起こします。

もともと砂には微生物や金属などアレルギーを引き起こすものが含まれています
それが大陸から運ばれる間に、様々な有害物質を巻き込んでしまい余計に厄介なものになって日本にやってくるんです。

その有害物質の代表がPM2.5
PM2.5は直径2.5マイクロメートルのとても小さな粒子で、工場や自動車などから排出される大気汚染物質です。

黄砂に含まれていることから、黄砂の濃度が上がるとPM2.5の濃度も上がります
黄砂の直径は約4マイクロメートル。
マイクロはミリの1000分の1と極小で、この目に見えない位の小さな粒子が私たちの健康を侵すのです。

それでは、黄砂に関連する主な症状について見てみましょう。

アレルギー症状

黄砂により、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみといったアレルギー症状が起こります。
黄砂には金属が含まれており、金属アレルギーとも関連があるみたい。

特に花粉症の人は、花粉と黄砂が重なると症状がひどくなってしまうんですって。
屋外にいる時間が長いほど症状が出やすいので、黄砂注意報が出ているときは外出機会を減らすようにしましょう。

呼吸器疾患

黄砂を吸い込んだら呼吸器に影響が出ることがあります。
目に見えないくらい小さな粒子が肺に入り込み、気管支炎や気管支喘息、肺炎などの呼吸器疾患を発症させるって怖いですよね。

また、黄砂の時期は学童の気管支喘息の救急受診が増えるとの報告もあります。
大事な子供さんが黄砂に触れないように気を付けたいものですね。

循環器疾患

黄砂と心筋梗塞など循環器疾患との関連も報告されています。

心筋梗塞の発症に黄砂がどのように関わっているかは研究段階ですが、慢性腎臓病の人が特に黄砂の影響で心筋梗塞を発症しやすいってことは分かっているんですって。

ご家族に透析をしている人や糖尿病の患者さんがいる人は特に注意が必要です。

黄砂から洗濯物を守るための対策

黄砂の害から身を守るために、家族が身に着ける洗濯物を守りましょう。

まずは今日の状態を確認して、洗濯をどうするべきか?
対策できることを調べてみましたよ。

黄砂予報を確認しよう!

今日の黄砂はどんな感じか確認して対策しなくちゃね

黄砂の飛来情報は、気象庁や日本気象協会のホームページの他、天気予報のサイトなどでも確認できます。

気象庁と日本気象協会のホームページでは、当日から1日先までは3時間ごと2日先から3日先までは6時間ごとの予測が見れます。

また、日本気象協会のホームページでは全国142地域の黄砂の飛来量を「非常に多い」「やや少ない」などの5段階で表示しており一目で分かりやすくなっていて便利ですよ。

出典:気象庁ホームページ

出典:日本気象協会ホームページ

黄砂の時期は、朝に天気とともに黄砂の予報も確認することを習慣にするといいかもしれませんね。

黄砂の時期は部屋干ししよう!

部屋干しには、乾きにくく臭いも心配などデメリット面がありますが、黄砂の時期は部屋に干すのがベストな選択です。

お天気のいい日の天日にはかないませんが、部屋干しでも早く乾くための工夫をすれば部屋干し臭も対策できます。

乾きやすくする工夫は下記の通り。
ポイントは洗濯物によく風が当たるようにすることと、湿った空気と乾いた空気を循環させることです。

  • 日当たりと風通しが良い場所に干す
  • 扇風機やエアコン、換気扇を使い空気を循環させる
  • 服の縫い目やポケットは乾きにくいので裏返す
  • 洗濯物の間隔は10㎝程度開ける
  • アーチ干しにする
  • 洗濯物の正面と裏面を離すようにする
  • 洗濯物の下に新聞紙を敷く

アーチ干しとは、外側に丈の長い乾きにくい物を、内側に丈の短い乾きやすい物を干すようにする事。

洗濯物の間隔を開けたりアーチ干しにすることによって空間ができて風が良く通るようになります。
後は、新聞紙を下に敷くのも効果的。
洗濯物の水分が新聞紙に吸収されて乾きやすくなるんですよ。

次に、部屋干し臭には下記の対策をしましょう。

  • 洗濯物は通気性のいい状態で保管する
  • 洗濯後、すぐに干す
  • 酸素系漂白剤を使う
  • 重曹を使う

部屋干し臭は洗濯物が濡れた状態が長くなると発生します。
そのため、濡れた状態のまま保管しない、また洗濯が終わったらすぐに干すという対策が必要です。

酸素系漂白剤は通常の洗剤より殺菌力が強力
部屋干し臭の主な原因は雑菌の繁殖なので、酸素系漂白剤の使用は効果的なんです。

また、重曹は弱アルカリ性で酸を中和して汚れを落とす作用の他、消臭効果もあります
手肌に優しいので小さな子供さんにも安心ですよ。

外干しするならガードで守ろう!

部屋干しがいいのは分かっているけど、たまには天日でカラッと乾かしたいわ

ウチなんか子供の荷物がいっぱいで家の中に干す場所ないよ

黄砂の心配があっても、やはり外に干さなければならないこともあるのではないでしょうか。

そんな時は洗濯物にカバーを付けて黄砂の付着を防ぎましょう
洗濯物カバーは黄砂だけではなく雨も防いでくれるんで、にわか雨対策にも使えますよ。

違うタイプの洗濯物ガードを2つ紹介しますね。

コジット雨よけ洗濯物テントは物干し竿に通して使うので、取り外しが出来ない竿では使えません。
また奥行きがあり、かなり場所を取るので設置場所の確認が必要です。
しかし、その奥行きの分空間ができて洗濯物が乾きやすくなるでしょう。

アイリスオーヤマ物干し洗濯物ガードは、洗濯物を吊るした上にかけてスナップボタンで止めて使います。
このシートは不織布なんですが、雨や黄砂、花粉は通しにくく水蒸気は通すという特殊なもので、黄砂から守りながら洗濯物を乾かせるんですよ。

どちらも雨にも対応しているし、目隠しにもなるので防犯対策にもGOODですね。

黄砂の時期に気を付けること

黄砂の時期には洗濯以外にも気を付けることがあります

屋外にある洗濯物や車に黄砂が付着するように、屋外に出たあなたにも黄砂は付着してしまいます。
そこで、黄砂の濃度が高そうな日は下記の対策をしましょう。

  • 屋外で過ごす時間を極力減らす。
  • 外出時はマスクやメガネ、帽子などで黄砂から身を守る。
  • 帰宅時は上着や髪、帽子に付いた砂を払ってから家に入る。
  • 外から帰ったら手洗いやうがい、出来れば洗顔もすると良い。
  • 換気はレースカーテンを閉めた状態で、数センチ窓を開け短時間で行う。
  • 空気清浄機を使用する。

また、黄砂が付着した車の洗車にも注意が必要です。
早くキレイにしたいと、いきなり洗車機に入れちゃうのはダメ!

私は汚れた車で出掛けるのが嫌で、フロントガラスだけ水で流してガソリンスタンドの洗車機へ行っちゃったことがあるんです。
後でよく見てみると、小さいキズがいっぱいあって(涙)

砂が車のボディにこすりつけられ、無数のキズが付いてしまうんですね。

そんなことにならないように、まずは丁寧に水で洗い流しましょう。
高圧洗浄機を使用すると落ちやすいですが、水道のホースでも大丈夫。
汚れ落ちを確認しながら水圧を高くしていくと段々落ちてきます。

水洗いで砂汚れを落としてから洗車機に入れるとスッキリしますよ。

まとめ

今回、黄砂から洗濯物を守る方法や黄砂の時期に気を付けることについてお話ししました。
黄砂から洗濯物を守り、そして家族の健康被害を防げるよう対策をしましょう。

それでは、まとめです。

  • 黄砂は中国の砂漠から飛来するもので、自然現象なので回避できない。
  • 黄砂はアレルギー症状、呼吸器疾患、循環器疾患などの原因になる。
  • 黄砂の情報は気象庁や日本気象協会のHPで確認できる。
  • 黄砂が飛ぶ時期は洗濯物は部屋干しがベスト。
  • 外干しするときは洗濯物ガードを使うこと。
  • 黄砂から身を守るため、マスクやうがい手洗い、また家に黄砂を入れない工夫が必要。
  • 黄砂が付いた車の洗車にも気を付けること。

黄砂の対策を知って、この時期を上手に乗り切りましょう。

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