クリーニングに出した洋服が、なんだか臭う……
そんな経験はありませんか?
綺麗にしたくてクリーニングに出したのに、おかしなにおいがついて返ってきたらガッカリしてしまいますね。
私も先日、宅配クリーニングに出していた洋服が戻ってきたのですが、少し嗅ぎ慣れないにおいがしました。
些細なにおいでも、身に纏うものが臭うのはどうしても気になってしまいます。
そこで今回は、クリーニングでついてしまった臭いへの対処法を、原因ごとにご紹介します!
においがつく3つの原因
問題を解決するには、まず原因を知るところから!
においの原因は複数あり、中には日ごろの習慣が原因のものも……。
ひょっとすると、心当たりのあるものもあるかもしれません。
早速見ていきましょう!
クリーニングの溶剤が服に残っている
クリーニングから帰ってきた衣類が石油臭いと感じたことはありませんか?
私が先日受け取った衣類も、まさにこのにおいがしました!
石油臭い原因は、クリーニングに使用された溶剤が残っているからです。
クリーニングに出す場合、一般的に広く利用されるのはドライクリーニングですよね。
これは水を使わず、石油系の溶剤を使う特殊な洗濯方法です。
水洗いよりも優しく洗えて縮みや型崩れを防ぐことができ、水洗いでは落ちない汚れにも対応できます。
自力では対処が難しい部分を補ってくれるので、私も重宝しています!
ですが、業者によっては溶剤が衣類に残ったままのこともあり、これが衣類の石油臭いにおいに繋がります。
溶剤が衣類に残ってしまう原因を確認しましょう。
石油系の溶剤は揮発しやすいので、ちゃんと乾かしていればほとんど残らないそうです。
逆に言えば、乾かす工程が不十分だと、溶剤が残ってしまうという事ですね。
また、ドライクリーニングで使用される溶剤は、環境汚染の問題から捨てるのが容易でなく、何度も再利用されます。
洗濯用の洗剤を使い回している……というと、少しギョッとしてしまいますね(笑)
ちゃんと濾過装置を使って綺麗にしてから洗濯しているので、ご安心ください。
ですが、この濾過工程の管理や、何回まで再利用するかはクリーニング業者によって様々です。
においが強かったり、何度クリーニングに出しても毎回においがするような業者は、溶剤の管理を疑ったほうが良いかもしれませんね。
クリーニングで落ちない水溶性の汚れが臭っている
前の項目で説明した通り、ドライクリーニングは水洗いでは落ちない汚れを綺麗にしてくれます。
しかし、水洗いで落とすべき水溶性の汚れは、ドライクリーニングでは綺麗に落ちません。
ドライクリーニングに出せばなんでも落ちて綺麗になる、という訳ではないのです。
これは私も知りませんでした……!
そのため、クリーニングで落とせなかった汚れがにおいの原因になってしまうことも。
特に気を付けたいのが、汗による汚れです。
私は学生の時、クリーニングに出した学生服の夏服がなんとなく汗臭かった経験が何度かあります。
汗に含まれる脂質はドライクリーニングで落ちますが、塩分やアンモニアなどは水溶性なのでドライクリーニングでは落ちません。
こまめにクリーニングに出して綺麗にしているつもりでも、落ちなかった汗の成分が溜まってにおいの原因になってしまうのです。
油性の汚れ(例)
- 化粧品
- 油性マジック
- 食用油
水溶性の汚れ(例)
- 血液
- アルコール
- 醤油
カビが生えている
クリーニングに出したのに、カビが生えるの!?
と思ったそこのあなた。
クリーニング後の行動をよ~く思い出してみてください。
お店の透明なビニール袋をかけたまま、洋服をクローゼットに吊ったりしていませんか?
私も昔は次に使うまで外さない方が良いと思い込んで、ビニールをかけっぱなしのままにしていました。
いちいち外すのって面倒臭いですしね……(笑)
ですが、実はこの行動はNGなんです。
クリーニング店がクリーニングした衣類にかけているビニール袋は、埃がつくのを防ぐためのもの。
通気性がとても悪いので、かけっぱなしにしていると湿気がこもってカビの原因にとなり、カビ臭くなってます。
シーズン終わりにクリーニングに出したコートを、次のシーズンまでビニール袋に入れたまましまっていると、次に使おうとした時にはカビだらけ……なんてことになりかねません。
心当たりのある方は、気を付けたいですね。
衣類が臭っているときにできること
原因が分かったところで、肝要なのは対処法ですね。
においは時間が経つほどに染み付いてしまうものなので、できるだけ素早い対応が大事です。
原因ごとに方法をまとめたので、確認していきましょう!
溶剤のにおいの対処法
上述の通り、石油系の溶剤は揮発しやすいもの。
軽微なにおいであれば、しっかりと乾燥させてあげることで解消できます。
私の洋服についていたにおいも、他の衣類と離して1週間ほど風通しの良いところに干しているうちに気にならなくなりました!
手軽にできるので、まずは試してみてくださいね!
クリーニング店によっては再仕上げをしてくださる所もありますが、同じところに頼むのは少し抵抗があるかもしれませんね。
とはいえ、再仕上げは無料サービスのところがほとんどなので、依頼して損をするということは滅多にありません。
余程大切にしたい衣類でない限りは、対処法として検討してみると良いでしょう。
水溶性の汚れの対処法
水溶性の汚れがにおいの原因の場合、対処法はシンプルです。
水に溶ける汚れなのだから、水で洗ってしまいましょう!
ご自分で洗濯する際は、洗濯表示や素材をしっかりと確認してください。
衣類に合った方法で洗濯することで、生地を傷めず、型崩れなくきれいにできますよ。
また、洗濯表示に「Ⓦ」のマークがついている場合は、クリーニング店でウェットクリーニングができます。
ウェットクリーニングはドライクリーニングと違って石油系洗剤を使わないので、クリーニング後のにおいが残る心配はありません。
素材によっては自分で洗うのが難しいものもあるので、不安な方はプロにお任せしましょう!
カビの対処法
- 臭う洋服を他の衣類から隔離する
- ベランダや庭などで洋服をたたき、カビを落とす
- アルコールで除菌する
- 塩素系漂白剤で洗う
カビが原因の場合は、まずは他の衣服から隔離することを最優先させましょう!
一緒のクローゼットに吊っていると、他の衣類までカビの被害に遭ってしまいます。
また、カビにはいろいろな種類がありますが、上記は比較的落とすのが簡単な白カビなど対処法です。
根が深く落とすのが難しい黒カビは、上記の方法では対応できません。
黒カビが生えている場合は、一刻も早くクリーニングに出すのが得策です。
しかし、残念ながらカビに対応してくださるクリーニング店は限られているのが現状です。
適当に持っていくと断られる場合もありますので、注意してくださいね。
クリーニングに出す際は、「特殊染み抜き」オプションでカビに対応してもらえるかどうか、あらかじめ確認しましょう。
クリーニング店ではありませんが、衣類も対応しているカビ取り業者もあるので、そちらを検討してみるのも良いと思いますよ!
におい予防のためにできること
汗抜きオプションの選択や袋を外す事などは簡単に実践できます。
においのせいでまたクリーニングを頼むのは手間なので、意識的に取り組んでいきたいですね。
また、一般的には高級で高品質を売りにしている業者の方が溶剤の管理が行き届います。
私もクリーニング店は価格の安さで選んでしまいがちなのですが、自分の妥協点と比べて信頼できるお店かどうか、しっかりと見極めていきたいですね!
まとめ
- クリーニングした服が臭う原因は、溶剤残り、水溶性の汚れ、カビの3つ
- 溶剤のにおいが気になる時は、風に当てて乾かし、溶剤を乾かして飛ばす
- クリーニング屋によっては再仕上げをしてくれる
- 白カビが生えている場合は、塩素系漂白剤を使って洗う
- 水溶性の汚れが原因の場合は、手洗いしてみる
- クリーニング店は信頼できるお店を選ぶ
- クリーニング後、袋はすぐに取り外す
今回は、クリーニング後のにおいの原因と対処方法について見ていきました。
様々な原因がありましたが、ちゃんと見極めて適切な対応をすれば、においは綺麗に落とせます!
香水を纏えば気分が上がりますが、嫌な臭いを纏っているとテンションは下がってしまうもの。
しっかり対応と対策をして、お気に入りの洋服を守りましょう!