柔らかくてお肌に優しいコットン。
下着やタオル、Tシャツやズボンなど、さまざまな製品に使われており、私のクローゼットにもコットン製品がたくさん詰まっています。
一方で、
洗濯機で洗ったら縮んでしまった……
なんて経験をしたことも、一度や二度ではありません。
買ったばかりのお洋服がシワシワになってしまったら悲しいですよね。
しかし、毎日でも着たい魅力たっぷりのコットン製品を、まったく洗わないワケにはいきません。
今回は、コットンのお洋服の洗い方についてお話しします。
コットンはどんな素材?
コットンは別名を「木綿」と言い、「ワタ」と呼ばれる植物の種子から取られたフワフワの繊維をより合わせた糸で編まれたものを指します。
コットンの生地には以下のような特徴があります。
メリット
- 柔らかくて肌触りが良い
- 吸水性・吸湿性が良い
- 通気性が高く、保温性も良い
- 熱に強く、溶けにくい
- 水に濡らすとより固く丈夫になる
- 発色が良い
夏に涼しく冬に暖かいコットンは、オールシーズン使えるとても優秀な素材ですね。
下着やお洋服だけでなく、その丈夫さから、軍手やミトンなどにも大活躍です。
作業着などにも使われており、今やファッションとしてお馴染みのデニム生地も、コットンで作られています。
一方、コットンには下記のような困った特徴も……。
デメリット
- シワになりやすく、水に濡れると縮む
- 乾きにくい
- 日光に弱く、長く当てると黄ばむ
- 染めづらく、色落ちしやすい
もともと縮れた状態のワタの繊維をより合わせて作られるコットンは、水を含んで繊維の間に隙間ができると、元の縮れた姿に戻ろうとする性質があります。
そのため、洗濯機に入れると縮んでしまうのですね。
また、発色が綺麗なコットンは、様々な色や柄の生地がありますが、色落ちしやすいという側面もあるので注意が必要。
一言でコットンと言っても、その織り方や含まれている繊維によって様々ですが、
- 繊維の目が粗いもの
- 生地が薄いもの
- 初めて洗濯するもの
- レーヨンやウールなどの縮みやすい繊維が含まれるもの
これらのコットンは特に縮みやすい傾向にあるので、注意しましょう。
お家で洗濯する方法
優秀な反面、デメリットも多いコットン。
上手く洗濯できるかな……?
大丈夫です!
正しく手順を踏めば、コットンを縮めずきれいにお洗濯できますよ!
まずは洗濯表示を確認しよう
お洗濯の基本は、その洗濯物の特徴を知ることから!
昨今は生地の編み方や混紡繊維の種類も豊富にあり、「コットンだからこう!」と一概に扱うことはできません。
コットン素材の製品には、洗濯機でガンガン洗えるものもたくさんあります。
まずは洗濯物をひっくり返し、洗濯表示を確認しましょう。
洗濯マークのあるコットン
洗濯マークが付いているお洋服は、お家の洗濯機で洗う事ができます。
使用する洗剤は、普段お使いの洗濯機用洗剤で大丈夫です。
本来、コットンは摩擦などの刺激に強いため、「洗濯可」ならば生地を傷める心配はほとんどありません。
とはいえ、
初めての洗濯でシワシワにならないか心配……
めっちゃ縮んだ過去の思い出が……
と不安になるのが人情というもの。
わかります。私も何度、コットンのシャツを縮めたことか……。
そんな心配性さんは、最初の洗濯の前に水通しをして、ネットに入れて洗いましょう。
手洗いマークのあるコットン
手洗いマークのあるコットンは、洗濯機で洗うと縮んだり形崩れしやすい製品です。
手洗いで大切に洗ってあげましょう。
用意するものは、洗面器とおしゃれ着用の中性洗剤、洗濯ネットの3つ。
さっそくやってみましょう!
分量は洗剤のパッケージに書いてある説明を参考にしてください。
また、コットンは熱で固くなる性質があるため、お風呂の残り湯などの使用は避けましょう。
この際、お洋服をネットに入れると、次の押し洗いの工程がやりやすくなります。
コットンはシワがつきやすいため、こすり洗いや揉み洗いはNG!
この時も、こすったり揉んだりせず、優しく押し洗いします。
水は3回入れかえて、洗剤をキレイに落としましょう。
脱水時間は40秒から1分程度。
1番シワになったり縮みやすい工程なので、出来るだけ短い時間に設定してください。
思ったより簡単!
お家にあるものだけでできるし、押し洗いだけでOK!
私のように不器用で面倒くさがりな人にも難しくありませんね。
仕上がりをより良くしたい場合は、④すすぎ洗いの後に、柔軟剤を溶かした水につけ、10回押し洗いをしましょう。
あとは同じようにすすぎ洗いをし、脱水すると、購入時のフワフワを保つ事ができてオススメです。
コットンの干し方
お洗濯の後、乾かす際の注意点は3つ。
- 濡れている間は型崩れしやすいので、グシャッと洗濯カゴに放り込まない。
- コットンは乾きにくいため、他の洗濯物から距離を空けて干す。
- 直射日光は変色の原因になるため、日陰で干す。
ハンガーの跡が気になる場合は、平干しをしてくださいね。
アイロンをかけよう
コットンは熱に強いため、アイロンOKな素材です。
アイロンをかけずに片付けると、シワシワになってしまいます。
必ずアイロンを使って、清潔感を保ちましょう!
アイロンがけする際の注意点は2つです。
- シワになりやすいため、ピンと伸ばして形を整えてからかける。
- アイロンの後、温かい間はシワがつきやすいので、すぐに畳まない。
注意するのはたったこれだけ!
アイロンの温度や当て布については洗濯表示を確認してください。
大切なお洋服はクリーニングへ出そう
コットンのお洋服の中には、カシミヤやシルク、アンゴラなど、繊細な繊維を混紡したものもあります。
これらの繊維が入っているものは、摩擦に弱かったり、熱に弱かったり、毛が抜けやすかったりと特に扱いが難しい……。
そんなときは無理して洗濯せず、プロに任せましょう!
コットンをクリーニングに出す場合は、ドライクリーニングで注文します。
ドライクリーニングは、お洋服へのダメージが少ない洗濯択方法。
型崩れや縮み、色落ちなどの心配があるお洋服の洗濯に特に向いています。
ただし、注意点として、ドライクリーニングは汗や醬油染みなどの水性の汚れを落とす事はできません。
コットンは吸水性に優れた素材なので、汗による汚れはしっかりと落としておきたいところ。
コットンをクリーニングに出す際は、「汗抜きオプション」を忘れずにつけるようにしましょう。
まとめ
コットン製品を洗う時のポイントをおさらいしましょう。
- まずは洗濯表示を確認
- 洗濯マークがある場合、用心するならネットに畳んで入れる
- 手洗いの際は、ネットに入れて優しく押し洗い
- 脱水時間はできるだけ短く
- 風通しの良い日陰で乾かす
- アイロンはしわにならないように気を付ける
コットンの特徴を知れば、縮みも型崩れも怖くありませんね。
正しい洗い方で、お気に入りのお洋服を長くキレイに楽しみましょう!