洗濯機で洗ったのに血液のシミが残ってるってことありませんか?
お子さんがスポーツをしているお母さんは、日常かもしれませんね。
ケガをするのも心配ですが、ユニフォームには泥汚れに汗汚れ、その上血液汚れが付着していたら
もう洗濯嫌だー!
って、私ならなっちゃいます。
また、お母さんの生理の時にも血液シミ、気を付けてはいても付いちゃう時ありませんか。
このように普段の生活の中でも血液が衣服に付くことは、よくあると思います。
この記事では血液のシミをキレイにする方法を書いているので、良かったら参考にしてくださいね。
血液のシミ抜きをする前に知っておきたい事
血液シミの性質を知って、それに合った洗濯方法を選ばないと洗っても汚れが落ちないことがあります。
また、大切な衣類を守るため、シミ抜き前に水洗いできるかを確認しましょう。
血液のシミの性質を知ろう
血液のシミは水溶性(水に溶ける性質)のため基本的に水洗いだけで落とすことができます。
しかし、時間の経過とともに血液に含まれるタンパク質が酸化して、水洗いだけでは落ちにくくなってしまうんです。
血液の主成分はタンパク質。
なので、タンパク質を分解する効果がある洗剤を使うのが良いでしょう。
また、酸化した血液しみは酸性汚れなので、アルカリ性の洗剤で中和することで落とせます。
後、タンパク質はお湯に触れると固まる性質があります。
タンパク質を含む代表的な食材である卵。
ゆでると固まりますよね。
固まっちゃうと汚れが落ちなくなるので、水洗いの場合でも洗剤を使う場合でも、洗濯時にお湯を使うのは厳禁なんです。
汚れって普通お湯の方が落としやすそうですが、血液シミの場合は必ず常温の水で洗ってくださいね。
以上の性質から、血液の汚れを落とすポイントをまとめると3つ。
- 常温の水で洗う。
- タンパク質を分解する作用がある洗剤で落ちる。
- アルカリ性の洗剤で落ちる。
洗濯表示マークの確認をしよう
大切な衣類を守るため、シミ抜き前に洗濯表示マークを見て水洗いが出来るか確認しましょう。
洗濯桶に手もしくは数字の記号があれば家庭で水で洗えます。
数字は洗濯時の水の温度が何度までOKかを表しています。
しかし、この数字がいくつであれ血液のシミ落としは常温の水を使いましょう。
洗濯桶に×なら家では洗えないのでクリーニング店に依頼するのが安心です。
次の見出しでシミ抜き方法について紹介しますが、漂白剤の使用もシミ抜きに効果的です。しかし、衣類には漂白剤が使えるものと使えないものがあります。
三角は漂白剤の使用についての記号。
しかし、三角に2本線が入っているのは酸素系漂白剤のみOKで、塩素系は使えません。
三角に×が付いている場合は漂白剤は使わない様にしましょう。
水洗いOKと漂白剤OKの確認が終わったら、いよいよシミ抜きに挑戦です。
家庭で出来る血液シミ抜き方法
洗濯表示マークにより水洗いOKを確認したら、まずは普通に水洗いをしましょう。
血が付いた部分をこするように手洗いするのが、汚れ落としのポイント。
洗濯機で他の物と一緒に洗ったら完全に落ちないことがあるので、先に手洗いしておくのがベストです。
この時に使う水は必ず常温で。
お湯は逆効果になるので厳禁ですよ。
早急に対処したら、これだけでキレイになります。
しかし、時間が経ってしまうと水で洗うだけでは落ちないことがあります。
でも大丈夫、血液の汚れを落とす方法は色々あるんです。
洗剤以外でも使えるものがあってビックリ。
血液のシミを落とす効果的な方法を4つ紹介しますね。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤はアルカリ性なので、酸性である血液汚れに効果を発揮します。
液体の酸素系漂白剤を、汚れの部分にかけて10分ほど放置します。
シミが白くなったのを確認したら、後は洗濯機洗いか手洗いをして漂白剤を洗い流しましょう。
これでキレイに落ちていない場合は、つけ置き洗いも効果的。
漂白剤をかけた部分を、洗濯洗剤を溶かした水に浸けて1時間ほど待つと落ちることがあります。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは油を分解するので、油汚れを落とすために使われていますが、タンパク質を分解する作用もあります。
また、セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性で酸性の血液シミを中和する効果もあり。
なので、時間が経って酸化し固まってしまった血液シミにも効果を発揮するんですね。
頑固な血液汚れにはつけ置きが効果的です。
手順は下記の通り。
時間が経っていない血液シミなら、セスキ炭酸ソーダをスプレーして直ぐに洗濯機に入れても落ちるんで、スプレーボトルに常備しておけば便利ですよ。
溶かしてから時間が経つと効果が薄れてくるので1~2週間で使える量を作っておきましょう。
私は、いつも100ミリリットルボトルに1グラム位入れたものを常備しています。
血液シミ以外にシャツなどの襟元の皮脂汚れにも効果があるし、手垢も落とせるんで洗濯のついでに蛇口にシュッシュッって掃除もできますよ。
また、セスキ炭酸ソーダは粉末の他、液体やジェル状でも売られており用途に応じて選べます。
オキシドール
オキシドールってすごい!
ってビックリした事があるんです。
前に病院で採血した後、なんか冷たいなと思ったら絆創膏の端から血があふれていたんです。
看護師さんが頑丈に止め直してくれたんですが、白いシャツの袖は真っ赤に。
すると看護師さんは、私の腕とシャツの間にタオルをはさみ何かの液体で濡らしたガーゼで血のシミをパタパタたたき始めたんです。
そしたら、みるみるうちに真っ赤だった袖が真っ白に。
その時に使っていた液体が「オキシドール」だったんです。
オキシドールは消毒にも使いますが、その病院ではもっぱら血液が付いた場合に使っているんですって。
オキシドールは「過酸化水素」という物質の水溶液で、タンパク質を分解する作用があります。
家庭に消毒用で置いていたら、使ってみてもいいのでは。
ただ、色物は素材によって色落ちの可能性があるので目立たないところでチェックしてからの方がいいですね。
大根おろし
なんと大根で血液のシミ抜きが出来るんですよ。
大根には「アミラーゼ」という成分が含まれており、この「アミラーゼ」によってタンパク質が分解されます。
血液の主成分はタンパク質なので大根おろしで血液汚れを落とすことが出来るのです。
このタンパク質を分解する作用を利用して、卵や牛乳のシミにも効果あり。
手順は下記の通りです。
この大根おろしポンポンは部分洗いにとても便利です。
ただ、大根の成分が残ると今度は大根がシミの原因になってしまうので、シミ抜き後は丁寧に洗い流しましょう。
大根って、特に冬場は常備している家庭も多いのでは。
大根おろしでポンポン、ぜひ試してみてくださいね。
血液が布団に付いたらどうしたらいい?
生理の時の経血や子供の突然の鼻血。
血液がお布団についてしまったことはありませんか?
衣類の場合、つけ置き洗いや洗濯機洗いなどできますが、お布団の場合はどうしたらいいのでしょうか?
お布団に付いた場合も衣類と同じで早い対処が必要です。
お布団の血液シミ取り方法を下記にまとめました。
※衣類と同じで必ず常温の水を使いましょう。
まずは、水洗いです。手順は下記の通り。
水洗いで完全に落ちない場合は、洗剤や薬剤、大根おろしを試してみましょう。
手順の基本は上記の水洗いの場合と同じです。
シミが落ちた後は洗剤や大根おろしがお布団に残らない様に、キレイに洗い流し中まで完全に乾かすようにしましょう。
さもないと、新たなシミやカビの発生の原因になってしまいます。
丸洗いするのが一番安心ですが、大きいお布団だと入らないこともあるのでは。
コインランドリーで洗うのもいいですが、持ち運びは大変です。
また、お布団にしみ込んで時間が経ってしまった血液シミはキレイに落ちないこともあるでしょう。
そんなときは宅配クリーニングにお任せしたら楽チンでキレイになりますよ。
まとめ
普段の生活でもシバシバ遭遇してしまう血液のシミ。
血液の汚れを落とすには、その性質を知って適する洗剤を選ぶことが重要だと分かりました。
それでは、まとめです。
- 血液の主成分はタンパク質。タンパク質はお湯で固まるので、洗濯には必ず常温の水を使うようにする。
- 血液は付いてすぐなら水洗いだけで落ちるが、時間が経つと落ちにくくなる。
- 血液汚れには、タンパク質を分解する作用がある洗剤、またアルカリ性の洗剤が効果的。
- 血液汚れには酸素系漂白剤の他、セスキ炭酸ソーダやオキシドール、大根おろしも効果を発揮する。
- お布団に付いた血も衣類と同じような洗剤を使って落とせるが、シミ抜き後に洗剤をキレイに洗い流すことと完全に乾かすことが必要である。
血液汚れは早急に対処すると割と簡単に落とせます。
水だけで落ちない場合に備えて、血液にはコレって物を常備するのがオススメです。