ベッドやテレビなどの家具家電を持たず、最小限の物だけで生活をする「ミニマリスト」。
言葉は聞いたことあるよ!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
彼らの中には、洗濯機を持たずに、手洗いで洗濯をする生活を送っている人も多いようです。
洗濯機のない生活なんて、本当にできるの?
手洗いにしたら、洗濯機に比べて水道代や電気代は下がるのかな?
一人暮らしの場合は、掃除や洗濯などの家事全般を一人でこなさなければなりません。
会社に勤めているサラリーマンは忙しい毎日を送っていますが、それでも洗濯機を持たずに生活することは可能なのでしょうか?
また、ミニマリストは少ない生活費で過ごしているという話も聞きます。
洗濯機を使わずに手洗いで洗濯をした場合、水道光熱費がどれだけ安くなるのかも気になりますよね!
今回は、洗濯機を持たないミニマリストの実態に迫り、一人暮らしの方にその生活を取り入れるメリットがあるのか検証してみました!
ミニマリストの洗濯方法はこんな感じ!
初めに、ミニマリストがどうやって洗濯物を手洗いしているのかを見てみましょう。
その様子は以下の動画でご覧ください。
小さな洗面台で、手際よく洗ってささっと干していますね。
そしてミニマリストなので、やっぱり洗濯物の量もとても少ないです!
動画を見ると、これなら自分でもできちゃうかも、という気がしてきますよね。
一人暮らしの会社員は洗濯機なしでは生活できない!?
それでは、このようなやり方で日々洗濯をしていくのは本当に可能なのでしょうか?
アラサー独身会社員の私が出した結論は…
真似できない!絶対無理!!
動画のようにパッとやってしまえばできるんじゃない?と思った方は、私の結論を不思議に感じるかもしれませんね。
私が「無理だ!」と思った理由は、主に2つあります。
気力と体力の問題
会社員は、昼間に外で仕事をして夜に帰宅すれば、もうくたくたで家事をやる気力と体力はほとんど残っていません…。
翌日の朝も出勤時間が迫る中で、洗濯物を洗って、すすいで、しぼって、それから干して…なんて、とてもじゃないけどそんな余裕ありません。
やっている余裕があるならその分寝ていたい、と思う方も多いことでしょう。
会社勤めの方が手洗いで洗濯をするのは、仕事のある日だとかなりハードルが高いと思われます。
洗濯以外にやることが多すぎる問題
洗濯機で洗濯をしている間、その様子を目の前でじっと見守っている方なんてほとんどいないでしょう。
大抵の方は、洗濯中に料理や掃除などの他の家事をしたり、食事をしたり、テレビを見たり…そんな過ごし方をしていることと思います。
私も普段はそんな風に過ごしています。
特に、会社に出勤する日は家で過ごす時間が短いので、複数の家事を同時進行で済ませるのは必須とも言えます。
そうでないと、息抜きをする時間を全く取れなくなってしまいます。
一人暮らしの場合は、やらなくてはいけないことがたくさんあるのに手伝ってくれる人はいません。
もちろん家事代行サービスを利用する手もありますが、家の中で頼れるのは自分と機械だけです。
だから、洗濯は洗濯機に任せてその間に他のことをする方が、一人暮らしの会社員にとっては無理なく家事をこなすことができると思いますよ♪
手洗いは本当に節約になるの?水道光熱費はどれくらい?
一人暮らしの会社員が洗濯機なしで生活するのは非常に厳しいのですが、そうなると手洗いで洗濯をすると何がいいのか、気になりますよね。
その一番のメリットはズバリ、「水道光熱費を安く抑えることができる」ということです!
それでは、ミニマリストたちの生活費はいったいどれくらい安いのでしょうか?
洗濯機と手洗いで、どれくらい水道光熱費が違うのかも知りたいですよね。
その2つの数字を調査しましたので、一緒に見ていきましょう!
ミニマリストたちの生活費
まずは、ミニマリストたちの1か月あたりの生活費を見てみましょう。
一番右の列が光熱費となっています。
一人暮らしの1か月あたりの生活費の平均は約17万円に対し、ミニマリストの平均は約9.3万円で、かなり生活費が低いということがわかります。
水道光熱費では、一般的な平均が約1万円なのに対して、ミニマリストの平均は約0.85万円(約8,500円)となっています。
上記のデータは水道代を含んでいるか不明ですが、少なくともこの19人の中には、平均以上に水道光熱費がかかっているミニマリストはいないと判断してよいでしょう。
げっ!うちの光熱費、これよりだいぶ高いよ~!!
そういう方も、案外多いかもしれませんね。
逆に、頑張れば家計を節約するチャンスがあるとも言えますよ!
因みに、関東に一人暮らししている私の水道光熱費は約8,000~1万円でした。
新電力で契約しているので、相場より安く抑えられているのかもしれません。
ミニマリストじゃないけど、水道光熱費平均と同じくらいだよ?という方は、優秀な家計ですね。
もしかしたら、平均を下回る使用量を目指せるかもしれませんよ。
平均を大幅に超えている方は、頑張って平均並みを目指してみましょう!
洗濯機vs手洗いの水道光熱費の比較
続いて、洗濯機と手洗いでどれくらい水道光熱費が違うのか、計算して比較してみましょう。
け、計算?そんな難しいことできないよ~
計算といっても、Excelがあれば次の3ステップで算出できちゃう方法をご説明しますのでご安心ください♪
- 水道代と電気代を確認する
- 洗濯機のスペックを確認する
- Excelに入力する
それでは、具体的なやり方を見ていきましょう!
水道代と電気代を確認する
初めに、検針票などをお手元にご用意ください。
水道代と電気代について、それぞれ1か月分の料金と使用量を確認しましょう。
今回は、東京都水道局と東京電力を例に使用します。
- 水道代:2,073円/7.5㎥(2か月分の料金・使用量を1か月分に換算)
参考:水道料金・下水道料金の計算方法(23区)|手続き・料金|東京都水道局 - 電気代:5,720円/220kWh(スタンダードSプランの場合)
参考:料金プラン|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
細かい計算は苦手だな~、という方は、料金と使用量だけチェックすればOKです。
色んなシミュレーションを試してみたい!という方は、各ページのリンクに詳細な計算方法が記載されていますので、ぜひご自身でも計算してみてくださいね。
洗濯機のスペックを確認する
次に、ご自宅の洗濯機のスペックを見て、消費電力量と使用水量を確認しましょう。
取扱説明書やパンフレットなどに記載されていることが多いです。
Excelに入力する
ここまでできたら、Excelに数字を入力します。
まずは、洗濯機と手洗いについて、それぞれ1回の洗濯にかかる料金を計算しましょう。
洗濯機の場合は、水道代・電気代と洗濯機のスペックの数字を使います。
手洗いは1回の使用水量を15Lと仮定し、電気代は0円としています。
画像と同じように入力してみてください。
次に、2日に1回(つまり、1か月に15回)洗濯すると仮定し、3年間でどれくらいの差になるのかグラフ化します。
このシミュレーションの結果、3年間で洗濯機と手洗いの差は「16,521円」となりました!
これを大きいと感じるか小さいと感じるかは個人差があると思いますが、洗濯機を購入する初期費用も考慮すると、手洗いはかなり節約になると言えるのではないでしょうか。
一人暮らしでもできる!洗濯機と手洗いを併用した場合
手洗いが洗濯機に比べて節約になるとはいえ、やっぱり一人暮らしの会社員がすべて洗濯物を手洗いするのはほぼ不可能です。
では、一部の洗濯物を手洗いにして、洗濯機を使う回数を半分に減らせたとしたらどうでしょうか?
その場合も、先ほどの計算方法で洗濯にかかる料金を計算することができます。
その結果が以下のグラフです。
洗濯機と手洗いを半分ずつにしただけでも、洗濯機だけの場合より3年間で「8,260円」安くなりました!
いきなり半分は難しくても、ちょっとずつ手洗いの割合を増やせばそれだけでも節約の効果はありそうです。
最初は確かに面倒くさいな、大変だなと思うかもしれません。
私もこれまでは洗濯機オンリーの生活をしてきましたが、先日靴下だけ手洗いにしてみたら、案外10分くらいでサクッとできてしまいました!
まずは小さなタオルや下着類など、手洗いしやすい物から少しずつ始めてみることをおすすめします♪
まとめ
今回は、一人暮らしの会社員が洗濯機なしで生活することは可能なのか検討し、洗濯物と手洗いで水道光熱費はどれくらい違うのかをシミュレーションしてみました。
- 洗濯機を持たずに、手洗いで洗濯を済ませているミニマリストがいる。
- 一人暮らしの会社員の場合は、洗濯機なしで生活するのはかなり厳しい。
- シミュレーションしたところ、手洗いは洗濯機に比べて、水道光熱費が3年間で16,521円安いという結果になった。
- 洗濯機と手洗いを半分ずつにした場合、すべて洗濯機の場合と比べて3年間で8,260円安くなった。
完全にミニマリストの真似をするのはハードルが高い人も多いと思いますが、一部の洗濯物を手洗いするだけでも節約になるということがわかりました。
あなたも明日から少しずつ、洗濯に手洗いを取り入れてみませんか?
日々の積み重ねが5年後、10年後のあなたを救うことになるかもしれませんよ♪
まずは、一枚のタオルからでも手洗いに挑戦してみましょう!